首相動静(4月2日)(時事通信)

 午前7時42分、公邸発。「今後沖縄に腹案をどう説明すべきと考えるか」に「もう既に腹案にのっとって、みなさん動いていただいているから私からさらにそのことを申し上げる必要はない」。同44分、国会着。同45分、院内大臣室へ。同50分から同58分まで、安全保障会議。(了)

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<京都刑務所>低体重状態で受刑者死亡 立件視野に捜査(毎日新聞)

 京都刑務所で30代の男性受刑者が30キロ台の低体重状態で死亡する事案があり、京都地検は同刑務所が適切な措置を怠った可能性があるとして、業務上過失致死容疑での立件を視野に入れ捜査していることが24日、分かった。

 京都刑務所によると、男性は昨年6月に入所し、今年2月に摂食障害の診断を受け刑務所内の病棟に収容。常駐の医師が栄養剤を与えるなどしていたが、3月17日午後10時50分ごろ、病棟の単独室で意識を失った状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。

 京都地検によると、死因はやせ過ぎによる心疾患か低体温症とみられる。しかし、刑務所は男性に病院で治療を受けさせていなかったという。

 京都刑務所は「処置は適切だった」としている。【田辺佑介、熊谷豪】

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無償化除外を批判した兵庫知事などに脅迫状(産経新聞)

 兵庫県庁と神戸朝鮮高級学校(神戸市垂水区)に薬莢(やっきょう)やカッターナイフの刃を同封した脅迫状が送付されていたことが26日、兵庫県警への取材でわかった。朝鮮学校を高校無償化の対象とするかの問題をめぐる対応への抗議とみられ、県警は脅迫容疑などで捜査している。

 県庁では23日に職員が封書を開封したところ、薬莢1個と井戸知事にあてた脅迫状が同封されていた。朝鮮学校を無償化から除外するとした政府方針を批判した同県の井戸敏三知事に対する抗議などが書かれていたという。

 また、垂水署によると、神戸朝鮮高級学校にも同日封書が届き、中に脅迫状と約10センチのカッターナイフの刃が同封されていたという。

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雑記帳 ランドセル菓子に注文相次ぐ 京都のホテル(毎日新聞)

 小学校入学の記念にと、京都市上京区の京都ブライトンホテルが今月、ランドセルをかたどったチョコレート菓子を発売したところ、約50件の注文が相次ぐ人気だ。

 サイズは縦7センチ、横9センチ、高さ11センチで、赤と青の2種類がある。付録に鉛筆形のチョコが付いて5250円。7日前までに予約(075・441・4411)が必要という。

 パティシエは表面の縫い目まで細かく再現しているが、かぶせを開けても教科書やノートは入っていない。その代わり、愛情を込めたシュークリームやケーキがぎっしり。【望月亮一】

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【一筆多論】石井聡 自民の財政危機直視を(産経新聞)

 やや古くなるが、1月下旬、東京都内で開かれた自民党大会の終了後のことだ。

 ホテル玄関のタクシー乗り場で行列を作る一般客を横目に、車を呼び出す係員のアナウンスに続いて黒塗りの高級車が車寄せに到着すると、若手議員を乗せて会場を後にした。

 与党時代ならともかく、恵まれた議員なのか、まだ自民党も余裕があるのか。一般党員の目にどう映ったかが気になった。

 鳩山邦夫元総務相の離党問題で揺れる自民党で、谷垣禎一総裁ら執行部は求心力低下よりも深刻な悩みを抱えている。野党転落によって一気に表面化した党の財政危機への対応だ。

 衆院選での議席激減に伴って政党交付金は大幅に減り、企業献金への関与廃止を決めた日本経団連の方針転換は収入減に追い打ちをかけようとしている。

 鳩山由紀夫首相の偽装献金の釈明にもあったが、企業献金を穴埋めするため個人献金を増やそうにも、簡単ではない。

 国会では企業・団体献金の廃止問題について与野党協議が始まろうとしている。資本主義経済を守り、企業の社会的存在を認めてきた観点から、自民党は直ちに「企業献金=悪」という立場をとるわけにはいくまい。

 だが、野党に転落した自民党にとって、従来と同様に企業献金に依存しようとするのも現実的ではなかろう。

 収入が減る以上、政党活動にかかる費用や個々の議員活動の費用を圧縮するしかない。暮れの「もち代」や夏の「氷代」の支給は廃止したが、まだまだ不十分だ。執行部は党財政が緊急事態にあることを宣言し、徹底したリストラ策や緊縮財政について所属議員らと真剣に論じ合うべきである。

 有権者から忌避された「政官業」の癒着構造は、政権から離れることによって、幸いにも解消することが可能だ。鳩山政権に代わる受け皿となるための政策を磨き、支持と寄付を地道に呼びかけていくしかない。

 収入減とともに自民党の屋台骨を揺さぶっているのが、銀行からの巨額の借金だ。平成20年分の政治資金収支報告書では119億円に上る。

 小沢一郎民主党幹事長や故梶山静六氏が自民党幹事長を務めた時代にも、100億〜150億円規模の借り入れがあった。政権政党だからこそ可能だったが、すでに政権交代の可能性が指摘されていた20年10月、当時の麻生太郎首相の指示で行われた75億円の借り入れが響いた。

 衆院選に備え、三菱東京UFJ、みずほ、三井住友の3行から「協調融資」を受けた形だが、銀行側にとってはリスクの高い案件だったろう。

 旧大和銀行時代から関係の深かったりそな銀行が、実質国有化された後に自民党への融資を増やした経緯もある。

 企業献金は経団連経由のものだけで20億円規模を失う。政党交付金の減額は50億円規模になるという。収入の2本柱が急速に細るなかで、借金返済はきわめて困難だろう。「企業だったら倒産できるのに」という声も漏れるが、無責任すぎる。

 鳩山内閣とは別の意味で、自民党も「政治とカネ」に向き合うしかない。政党の存続さえ危ういとの危機感を持ち、解党的出直しにどう取り組むかだ。人気取りのために表紙を替えても借金は減らない。(論説委員)

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被告への怒り「反省も意味なし」…事件思いだし外出できないままの婚約者(産経新聞)

【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第6回公判】(7)

 《トラックを降りた直後の加藤智大(ともひろ)被告(27)にダガーナイフで背中を刺されたとされるDさん。重傷を負って、病院に運び込まれた。隣に居合わせ、その様子を目撃した婚約者女性の証言が続く》

 検察官「入院していたDさんの様子はどうでした」

 証人「ベッドから動けず、痛みも全然引かず、ご飯もろくに食べられず、つらそうでした」

 《か細い声で、しぼり出すように証言を続ける女性。加藤被告は身じろぎもせずに、少し上向きにまっすぐ前を見すえている》

 検察官「その後はどうでした」

 証人「へんなしゃっくりがこみ上げてきて、ご飯も軽いものしか食べられませんでした」

 検察官「傷の痛みはその後も続いていますか」

 証人「何もなくても痛んで、その痛みが3カ月続きました」

 検察官「それをそばで見ていて、証人はどんな気持ちでしたか」

 証人「何でこんな目に遭わなければいけないのかと。理不尽な思いでした」

 検察官「事件後、Dさんはどうなりましたか」

 証人「単に外に出るのもいやになりました。すれ違う人も怖がって、ほとんど家にいて、引きこもってしまっています」

 検察官「事件に関してDさんは何といっていますか」

 証人「ふさぎ込んで、無気力になって、何も手につかない状態です」

 検察官「仕事もできない状態ですか」

 証人「はい」

 検察官「Dさんの両親はどうですか」

 証人「すごく心配して見にきてくださって。ご飯を食べに連れ出したりしてくださいますが、事件の話になると、みんな泣いてしまって…」

 《証人席に設置された遮蔽用の衝立の向こうから女性のすすり泣く声が聞こえる。事件の証言を続けるうちに、当時の感情がこみ上げてきたのだろうか。しかし、女性は少し間を置くとおくと、絞り出すようにこう続けた》

 証人「全然忘れられないです」

 検察官「Dさん自身は事件について、どう思っているのでしょうか」

 証人「忘れたくても忘れられないと。早く終わらせたいと思っています」

 検察官「判決を早く出してほしいということですか」

 証人「ひとつの区切りとして、そうしてほしい」

 検察官「事件についてどんなお気持ちですか」

 証人「本当に何でこんな目に遭わないといけないのかと。秋葉原に行ったことをすごく後悔して…。両親にも申し訳ないです。早く事件前の彼に戻ってほしい」

 検察官「手紙を送りたいとの被告側からの申し出を拒絶されましたね」

 証人「はい」

 検察官「ご自身が、事件後に変わったことはありますか」

 証人「後ろに人がいるだけで怖い。人とすれ違うだけで、何かするんじゃないかという気持ちに駆られます」

 検察官「事件当時、着ていた服はどうしましたか」

 証人「買ったばかりの服でしたが、服を着ると同じようなことが起きるんじゃないかと…。もうこんなことは起きてほしくないと、ずっとしまっています」

 《その後、検察官は証人に事件当時の写真や現場を写した防犯カメラの映像を見せ、確認する。衝立にさえぎられ、傍聴席からは様子は見えないが、「この写真は」との検察官の問いに「犯人です」「彼です」と、はっきり答える女性の声が聞こえる》

 《次に検察官が加藤被告の事件当時の服装の写真を女性に示しているようだ》

 検察官「このジャケットとズボンに見覚えはありますか」

 証人「はい。犯人が着ていたものです」

 《震える声から一転、女性はきっぱりと、そう断言した。さっきまで身じろぎもしなかった加藤被告は徐々に視線を落とし、しきりにまばたきを始めた》

 検察官「証人は犯人を見ていますね。この中に犯人はいますか」

 《違う人物も含む複数枚の写真が女性に示されたようだが、女性は「これです」と即座に1枚を選び出した。検察官が締めくくりの質問に移る》

 検察官「Dさんの被害の状況を話され、先ほど涙を流されましたね。どんなお気持ちでしたか」

 証人「事件から1年たち、2年になろうとしていますが、あのときの記憶が忘れられなくて。私自身、早く忘れたいんです」

 検察官「犯人に対してはどんな気持ちですか」

 証人「どうしても許せない気持ちでいっぱいです」

 検察官「刑の希望は」

 証人「極刑を望みます」

 《女性の声に当初の震えはなく、はっきりそう口にした》

 検察官「それはDさんも同じですか」

 証人「はい」

 検察官「最期に何か言いたいことはありますか」

 証人「犯人に対して絶対許せません。反省の言葉をいっても私たちには意味がないです。自分のしたことの重さをしっかり考えてほしいです」

 「病院でお世話になった先生、気遣ってくれたおじさんたちにもお礼がいいたいです」

 「遺族の方の傷が早くいえることを望みます。目撃され、心に傷を負った人の傷も早くいえることを望みます。私からは以上です」

 =(8)へ続く

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 民主党は17日、国会近くの憲政記念館で政治改革推進本部の全体会議を開き、政府参考人制度の廃止などを盛り込んだ国会改革関連法案を了承した。与党単独での提出も検討しているが成立の見通しは立っていない。国会改革は小沢一郎幹事長が自由党党首時代からこだわってきたテーマだが、内閣支持率が低下するなかで参院選に向け「子ども手当」など直接給付型法案の早期成立を優先し、理念型の法案は後回しになっている。

 会合で小沢氏は「政府案(政治主導確立法案)とこの議員立法をぜひ実現させてもらいたい」と強調した。政府参考人制度の廃止は官僚政治脱却が目的で、小沢氏が99年の自民党、自由党との連立時の合意の柱にした政府委員制度廃止と同じ趣旨だ。小沢氏の10年越しの理想だが、参院選での過半数確保が危ぶまれるなかでは「有権者に分かりやすい」(党幹部)子ども手当や高校無償化法案の早期成立を優先せざるを得なかった。

 会合後、推進本部の海江田万里事務局長は与野党協議がまとまらない場合は、与党単独で国会に提出する考えも示した。【念佛明奈】

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B型肝炎訴訟で和解勧告=全国初、国側は難色−札幌地裁(時事通信)

 集団予防接種でB型肝炎ウイルスに感染したとして、北海道の患者や遺族計57人が国に総額19億9650万円の損害賠償を求めた訴訟で、札幌地裁(中山幾次郎裁判長)は12日、双方を交えた進行協議で和解勧告した。B型肝炎訴訟は患者と遺族計383人が全国10地裁で起こしているが、裁判所の和解勧告は初。
 原告側は協議に応じる意向を見せている。一方、国側はこれまで和解には難色を示しており、進展するめどは立っていない。
 札幌地裁は昨年8月、進行協議で原告と国側双方の意見を聴取。今年1月には、中山裁判長が「本件は和解で解決することが望ましい」と述べていた。 

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チリ地震 津波の養殖被害は数百億円に(毎日新聞)

 南米チリで発生した大地震による津波で、壊れたり流されたりしたホタテやコンブなどの養殖施設を中心とする三陸沿岸の漁業被害は、4日までの速報値で計20億円を突破した。最終的には数百億円に達するとの指摘もあり、漁業関係者などからは「壊滅的な被害」に対する行政などの支援策を求める声が上がっている。【比嘉洋、渡辺豊、石川忠雄、岸本桂司、鬼山親芳】

 沿岸自治体などのまとめでは、宮城県で5000台を超える養殖施設が被害を受け、名産のカキやホヤなどの収穫が困難になった。県の生産高は例年、カキとノリが各約60億円、ワカメ20億円、ホタテ30億円。県漁業協同組合は養殖施設と生産物の被害を合わせると、被害総額は数百億円に達する可能性があるとみる。

 岩手県内の被害額は6市町で計約14億9000万円(4日正午現在)に上り、養殖施設約3100台が被害を受けた。

 いずれも調査は継続中で、被害額は今後さらに増える見通しだ。

 カキは収穫までに最低でも2年はかかるといい、同組合気仙沼総合支所の菊地清次長は「養殖施設が復旧しても今年の生産は間に合わない」とあきらめ顔だ。ワカメも打撃を受け、宮城県気仙沼市の養殖業の男性は「湾内に養殖いかだが全く見えない。被害額は分からない」と肩を落とす。

 今回の被害拡大について、岩手県漁連の杉本功陽専務理事は、28日朝の大津波警報発令まで津波の規模の予測がつかなかったことなどをあげ、「時間的に養殖棚を移動させるのは無理。対応の取りようがなかった」と話す。

 ノリ養殖が盛んな宮城県塩釜市の松島湾や塩釜湾の被害状況を3日に視察した塩釜市の佐藤昭市長は「漁業者の生活再建が最優先なので早急に支援策を検討したい」と話し、県も開会中の県議会での復旧費の予算計上を検討する。

 また岩手県の大船渡市漁協は、養殖施設を再び設ける資金不足や高齢化などを理由に、養殖を断念せざるを得ない人も出ると判断。漁協が新施設を設け、組合員に貸し出すことも検討するという。

 岩手県は、09年度の県税の減免、納税猶予の申告受け付けを2日から始めた。養殖施設の再整備や運転資金に対する低利の融資制度の活用を漁業者に促すなどして対応する方針だ。

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首相動静(3月2日)(時事通信)

 午前6時、松井孝治官房副長官が公邸に入った。同5分、松野頼久官房副長官が加わった。同7時32分、平野博文官房長官が加わった。
 午前7時55分、松野氏が出た。
 午前8時5分、平野、松井両氏が出た。同7分、公邸発。「きょう衆院で予算が通過する見通しだが」に「まだまだそんな楽観は許されないが、国民の暮らしを考えれば年度内成立を図りたい。しっかりやりたいと思っている」。同9分、国会着。同10分、院内大臣室へ。
 午前8時16分、閣議開始。
 午前8時34分、閣議終了。
 午前8時35分、前原誠司国土交通相、平野官房長官、松井官房副長官が入った。同38分、前原氏が出た。
 午前8時53分、平野、松井両氏が出た。同54分、院内大臣室を出て、同56分、衆院第1委員室へ。同9時、衆院予算委員会開会。
 午後0時17分、衆院予算委散会。同19分、衆院第1委員室を出て、同20分、国会発。同26分、東京・霞が関の金融庁着。「年度末金融の円滑化に関する意見交換会」であいさつ。同35分、同所発。同39分、官邸着。同41分、執務室へ。同42分、小沢一郎民主党幹事長と会談開始。平野官房長官同席。
 午後1時16分、会談終了。同19分、執務室を出て首相会議室へ。
 午後1時40分、首相会議室を出て執務室へ。
 午後1時51分、執務室を出て、同53分、官邸発。同54分、国会着。同56分、衆院第15委員室へ。同2時、衆院財務金融委員会開会。
 午後4時3分、衆院財務金融委を途中退席し、同4分、衆院第15委員室を出て、同7分、院内大臣室へ。
 午後4時23分、院内大臣室を出て、同26分、衆院議長応接室へ。同30分、同室を出て衆院本会議場へ。同33分、衆院本会議開会。
 午後7時18分、衆院本会議散会。同19分、衆院本会議場を出て、同20分から同33分まで、横路孝弘、衛藤征士郎衆院正副議長、民主、共産、社民、国民新、みんなの各党にあいさつ回り。菅直人副総理兼財務相、山岡賢次民主党国対委員長ら同行。同35分、国会発。同37分、官邸着。同39分、執務室へ。
 午後7時51分、執務室を出て、同53分から同8時3分まで、大ホールで報道各社のインタビュー。「小沢幹事長とは外国人参政権についての話は」に「時間がかかっても自分としては大事なテーマだと思うと幹事長も言っていた。政府として意見を集約する段階だ」。同5分、執務室へ。
 午後8時21分、執務室を出て、同22分から同48分まで、大会議室で「新しい公共」円卓会議。同50分、官邸発。同51分、公邸着。
 3日午前0時現在、公邸。来客なし。(了)

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